2025年12月
カティア・アルファラ氏スペシャル・レクチャーのご案内 (2025年12月20日)
レクチャー「コモンズのキュレーション——ソーシャリー・エンゲージド・パブリック・アート」
日時:2026年1月19日(月)18:00〜20:00(予定)
会場:早稲田大学戸山(文学部)キャンパス33号館16階第10会議室
講師:カティア・アルファラ(ニューヨーク大学アブダビ校准教授)
通訳:川口隆夫
使用言語:日英語
参加費無料ですが、準備のため事前登録のみお願いしております。
https://docs.google.com/forms/d/169SR7bSN4pgge1frMp4Wo6yJIXfnQzoeu5QN9U9qgO4/edit
レクチャー概要
2008〜2009年の金融危機、その後のグローバル・サウスでの蜂起や世界各地でのオキュパイ運動以降、アーティストたちは新しい芸術制作とコミュニティ関与のモデルへと向かい、劇場や美術館の壁を越えて、社会的・生態的に位置づけられた実践へと活動の場を広げてきた。カティア・アルファラは、この変化を、ギリシャでの緊縮財政時代に彼女自身が非典型的な都市空間で企画した、パフォーマンスを中心とする公共プロジェクトの詳細な研究を通して考察する。彼女はそこから、記憶・主体性・移動・帰属といった概念をより複雑に捉え直す。アルファラは、アンリ・ルフェーヴルの社会空間論と「都市への権利」の理論、そしてコモンズをめぐる現代的な議論に依拠しながら、社会生態的な緊急事態に応答する「スロー・キュラトリアル」なアプローチを提唱する。私たちの時代の多面的な危機に応答して、分断された都市性を修復しようとする広範な試みに寄与するものである。
講師紹介
カティア・アルファラは、NYUアブダビ校の演劇・パフォーマンス研究の助教授であり、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部の兼任教員、そして独立系キュレーターでもある。彼女の研究およびキュラトリアル実践は、移民、エコロジー、記憶、そして表象の政治に焦点を当てている。彼女の研究活動は、フルブライト財団、ドイツ学術交流会(DAAD)、クレマンス・ヘラー・プログラム、プリンストン大学シーガー・ヘレニック研究センター、東京のセゾン文化財団、国際交流基金などから支援を受けてきた。かつてオナシス・ステギ(Onassis Stegi)の演劇・ダンス部門の芸術監督およびキュレーターを務め、Fast Forward Festival をはじめとする主要な学際的プログラムを企画した。
彼女の研究成果は、Theatre Journal, TDR, Theatre Research International, Performance Researchなどの学術誌に発表されている。著書に Théâtralités contemporaines, 2011 があり、編集書として Scènes en transition – Balkans et Grèce, Théâtre/Public, 2016、共編著として Intermedial Performance and Politics in the Public Sphere, 2018 がある。最新刊 Curating the Commons: Socially Engaged Public Artが、ミシガン大学出版局から刊行されたばかりである。
https://performingarts.jpf.go.jp/article/6796/
博士学位申請論文に係る公開審査会開催情報(熊谷知子) (2025年12月20日)
下記の通り博士学位申請論文に係る公開審査会を開催します。
出席ご希望の方は演劇映像コースまでお問い合わせください。
学 位 申 請 者 :熊谷 知子
論 文 題 目 :小山内薫研究―新劇と商業演劇の交錯
使 用 言 語 :日本語
日 時 :2026年1月28日(水)16:00~18:00
場 所 :戸山キャンパス33号館16階第10会議室
対 象 :教職員・学生・一般
お問合せ先(メールアドレス):rkodama*waseda.jp(担当・児玉 竜一)(*を@に読み替えてください)
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